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by 本多奈美
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NATAとは
NATAが定義するトレーナーの業務
カリキュラムとインターン
NATAの認定試験を受ける条件
ATCよりアドバイス
2002年 NATAコンベンション in Dallas, TX
NATAとはNational Athletic Trainers' Association(全米アスレティック・トレーナーズ協会)のことを指し、
認定トレーナーは「A.T.C」(Athletic Trainer Certified;NATA認定アスレティック・トレーナー)と呼ばれています。
スポーツのさかんなアメリカではアスレティック・トレーナーは必要不可欠な存在とされていて、
プロスポーツだけでなく、大学、高校の各チームで重要な役割を果たしています。
NATAの特色のひとつとして更新制であることが挙げられ、認定されたトレーナー全員が
3年ごとにポイントを更新することが義務付けられています。
これらのポイントは講習会で講演したり、もしくは受講したりして獲得しますが、
日本国内でNATAのポイントを取得できるセミナーを開催している団体は少数であるため、
日本国内にいるATCは、毎年アメリカで行われるNATA総会に出席し、
クラスを受講してポイントの更新を行っているケースが多いようです。
('02NATA総会はテキサス州はダラス市で行われました。詳しくは最後の項目をご覧ください。)
NATAのプログラムは、学科として大学に組まれていることから、高校卒業までの学歴を持っていないと参加することはできません。
プログラムには学内での講義だけでなく実習も含まれていて、より実践的です。
(必修クラスなどについては、『必要条件』の項目を参考にしてください。)
プログラムを終了すると認定試験(国家試験)の願書をNATAに提出し、受理されると受験することができます。
試験は[1]筆記試験、[2]実技試験、[3]シミュレーション(想定)試験の3項目から成り立ちますが、
すべてを1度に合格する必要はありません。
試験はほぼ2ヶ月ごとに実施されていて、すべてを1年以内に合格することが条件とされています。
万が一1年の間に1つでも合格できない項目があると、願書を作り直して1度受かった項目も受け直すことになります。
試験は筆記試験は全て4択です。
試験内容は、ケガにまつわる問題だけでなく、トレーナーとしての法律上の責任や義務、
データ集計の仕方、NATAに関連する問題などです。
実技では実際にモデルを使用して、外傷/障害の評価、機能解剖の確認(筋肉の起始/停止の位置)、切り傷などの処置を行います。
シミュレーションは特殊な筆記問題で、外傷/障害を例に出し自分自身がトレーナーとしてどういった行動をとるのかをテストされます。
NATAはアスレティック・トレーナーの業務を以下のように定義しています。
ケガの予防
☆ シーズン中前後のコンディショニング・プログラムを作成、実施
各スポーツのシーズンに合わせ、「期分け」をしてプログラムを作成します。
シーズン中にケガをせず、最大の能力が発揮できるような体力作りをしていきます。
☆ ケガをしないためのフォームやテクニックを選手に教育する
ケガの予防、再発予防をするためにはフォームの改正が必要になるケースがあり、各スポーツ特有の動き理解したうえで指導をします。
☆ テーピングの技術、サポーターの的確な選択
技術によってはケガを引き出したり、悪化させてしまったりすることもあります。
テープの1本1本の意味を理解し、ケガの予防、再発予防を行います。
また最近では、サポーターにもたくさんの商品がでています。
もっとも適切なものを選手に勧められるような知識が必要とされます。
☆ 競技場の点検
競技が行われる前に競技場を点検し、障害が起こりそうなものはないか、確認します。
応急処置
☆擦り傷の手当てから緊急事態までの対処方法
ケガの評価/マネージメント
◎以下のような順序でケガの評価をし、競技への参加/不参加を決定します
☆ 問診:ケガのメカニズム(いつ、どこで、どのように起こったのか)、痛みの種類、ケガの履歴などを問診。
☆ 視診:歩行パターン、変形、変色、腫脹など。
☆ 触診:変形、変温など。
☆ テスト法:筋力、関節の可動域、関節の緩みなどを検査する。
◎以上の結果を元にケガのマネージメントプランを立てます。
☆ ストレッチ
☆ 物理療法(冷却療法、温熱療法、電気療法、超音波療法など)
☆ エクササイズ(リハビリテーション)
アスレティック・リハビリテーション
※メディカル・リハビリテーションとの違い
生活水準を「0」と考えた時、ケガなどで普段の生活に支障をきたすことを「−(マイナス)」、
スポーツ選手のように人並み以上のパフォーマンスが出来ることを「+(プラス)」と考えたとします。
メディカル・リハビリテーションは「−」を「0」に、アスレティック・リハビリテーションはさらに「+」に戻すことを意味します。
☆ 競技復帰までの見通しを立て、プログラムを作成し実行する。
安全にかつ早く競技復帰させることが、リハビリテーションの第一目的です。
リハビリテーションのプログラムを成功させるためには、選手の心理的リハビリテーションも留意しなくてはなりません。
☆ 物理療法の適切な使用
リハビリテーションは治療と同時に行なわれることが多く、治療に使う機器に関してよく理解しておく必要があります。
☆ リハビリテーションに使用する器具の選択と点検
トレーニング・ルームの管理と運営
☆ 緊急事態の応急処置法、役割分担などを書類にし、いつでも実行できる体勢をとっておく。
教育とカウンセリング
☆ 選手と過去のケガの原因など再確認を行い、今後安全に競技が行えるようにカウンセリングを行う
選手が競技に完全復帰できる理由の1つに「選手の心の準備」が上げられています。
選手自身、不安が残っている場合は競技に復帰させず、なにが不安なのかカウンセリングし問題解決をします。
☆ 必要であれば、選手を専門家に紹介する
トレーナーの手におえない問題が生じたらすぐに専門医に紹介します。
間違った判断をくだすと選手の復帰が遅れるだけでなく、選手生命まで奪ってしまうケースも考えられるので、
自分の立場と役割をよく理解して行動します。
☆ 選手だけでなく関係者全員をスポーツ障害について教育する
トレーナーの業務を関係者に理解してもらうと同時に、トレーナーもコーチやその他の関係者の立場や業務をよく理解することが必要です。
トレーナーは決して単独で行動せず、スタッフの一員として行動します。
☆ 学生トレーナーの教育
アメリカでは上記の内容を認定者が学生トレーナーに教育することが義務付けられます。
「カリキュラム」は大学に学科として組まれています。
この中に必修科目はすべて含まれており、卒業時点で他の必要条件を満たしていれば受験することが可能です。
実習はATCの元で800時間とされています。
「インターンシップ」は2003年3月31日に廃止されました。
「インターンシップ」はATCの元で1500時間の実習を行います。
大学に学部や学科として含まれておらず、必修クラス(以下の必要条件参照)は大学で受講します。
極端な例では、「政治・経済」を専攻分野としても、ATCになるための必修クラスを受講し、
他の必要条件をすべて満たしていれば認定試験を受けることが可能になります。
下記の条件をひとつでも満たしていないと、願書は受理されません。
1.アメリカ国外での4年制大学以上の卒業証明書
☆ アメリカ国外で4年制大学を卒業した人も申請することは可能ですが、
必修クラスなどが条件に満たされているかどうかはNATAの役員が評価します。
ただし、2004年4月からはこれは認められません。
☆ 大学在学中で卒業見込みのある者(卒業前の最終学期)は申請することができます。
2.CPR(Adult CPR コース)認定書(期限の切れていないもの)
3.実習(インターン)時間
◎ 大学や高校のスポーツチームに学生トレーナーとして参加します。
学校によって実習の進められ方に違いはありますが、学年を重ねるごとに責任のある仕事を任されます。
「学生」と名はついても「プロ」として扱われます。
◎ スポーツによって起こりうる障害の度合いに違いがあります。
実習時間の25%はコンタクト・スポーツ(衝撃のあるスポーツ:アメフト、サッカー、ホッケー、
レスリング、バスケットボール、体操、ラクロス、バレーボール、ラグビー)の練習、
またはゲームで実際に活動したものでなくてはなりません。
ですから、実習を行う最低2年の間に複数のスポーツに関わることが必要です。
☆ 実習は必ずATCの監督に基づくものでなくてはいけません。ただし身内のATCの監督によるものは認めらません。
☆ 遠征などの移動時間は含まれません。
☆ 試験日から5年以上経っているものは認められません。
☆ 「カリキュラム」では、2年以上5年以内に800時間の実習時間を要求されます。
☆ 「インターンシップ」では2年以上5年以内に1500時間の実習時間を要求されます。
2年未満で800/1500時間の実習を行っても認められず、また5年以上かけて800/1500時間の実習を行っても認められません。
4.主な必修科目(カリキュラムにはすべて含まれています)
☆成績:「D」以下は取り直しです。
(A=4.0ポイント、B=3.0ポイント、C=2.0ポイント、D=1.0ポイント、F=0ポイント取り直し)
[1] 動物学
[2] 栄養学
[3] 人体解剖学
[4] 運動学・バイオメカニクス
[5] 生理学
[6] 運動生理学
[7] アスレティイック・トレーニング 基礎
[8] アスレティック・トレーニング応用
(ケガの予防、けがの応急処置、リハビリテーション、物理療法、ケガの評価など)
大学の選択
アメリカには数えきれないほどの大学があり、アスレティック・トレーニングのプログラムは異なります。
プログラムの違いは、ヘッド・トレーナーのこだわりであったり、伝統的な進め方であったりと様々です。
渡米する前にNATAや帰国しているATCなどから情報収集を行い、十分な「大学リサーチ」をしてください。
NATAのプログラム、もしくは大学のどちらかだけを重視して、大学の選択を行ってはいけません。
どんなに良いプログラムが組まれていても、レベルの高い大学では卒業が困難になります。
まず、自分の学力にあった大学を探しましょう。
その中から、NATAプログラムの良い学校を選択するのが最善です。
私は大学リサーチをほとんどせず、安易な理由で大学を選択してしまいました。
私の母校はオクラホマ大学(The University of Oklahoma)です。
私の叔母がオクラホマ州のタルサ市に在住していたことから、オクラホマ州を選びました。
当時、NATAの存在もよくわからず、プログラムとはいったい何なのかもほとんど知らなかった私は、
とりあえずスポーツがさかんで私の成績でもついていけるオクラホマ大学を選択。
大学リサーチはほとんど行っていません。
インターンシップとカリキュラムの2種類があるなんてことも知らずに飛び込んだオクラホマ大学は、インターンシップ制度でした。
ほとんどの生徒がHealth & Sports Sciencesを専攻し、その中に含まれない授業を選択科目として受講しました。
学科で指定されているクラスとNATAの指定しているクラスを取ると、当然その分の時間と費用が必要になります。
私は「スポーツと健康」を専門学科としていたため大きな負担にはなりませんでしたが、
学生トレーナーの中には教員免許の取得も同時に目標としている者がおり、彼らの受講数は半端ではなかったと思われます。
授業よりも実際に体で覚えるほうが得意だった私には、インターンシップが合っていたようです。
なにもリサーチしないで飛び込んでしまいましたが、この点に関しては運が良かったとも言えるでしょう。
カリキュラムだったら途中で挫折して可能性もありますから・・・。
現在はインターンシップ制度も廃止されていますので、今後このような心配は必要ないでしょう。
また、NATAのプログラムに誰でも入れるわけではありません。
各大学によって異なりますが、ほとんどの大学でヘッド・トレーナーやアシスタント・トレーナーによる面接があり、
成績やコミュニケーションスキルが評価されます。
オクラホマ大学の学生トレーナーの採用方法は最適なものとは言えませんでした。
ほとんどの学生トレーナーは高校生の頃からヘッドもしくはアシスタント・トレーナーの知人だったようです。
ある生徒は応募用紙に紹介者の名前を書き、その紹介者がヘッド・トレーナーと不仲だったらしく、
危うく採用を拒否されそうになったそうです。
外国人生徒を扱ったことのないヘッド・トレーナーは私の応募用紙に目を通すこともせず、
面接さえも拒まれ、アシスタント・トレーナーが代わりに面接を行ってくれました。
その頃の私の英語はひどいもので、その上緊張するとさらにうまく話せなかったことから、
「トレーナーになるには危険」と判断されすぐに失格となりました。
私は「英語が下手だから落とされたんだ!」と勝手に思い込み、気合だけでも受け止めてもらおうと
翌日から毎日のようにトレーニング・ルームに顔を出し「お願いします!」と頼み込んだのでした。
さすがのヘッド・トレーナーも私のしつこさにはまいったようで、仕方なく受け入れてくれました。
当時のオクラホマ大学には学生トレーナーを採用するにあたってのマニュアルがいっさいなく、
当然学生をどう教育するかのマニュアルもなかったに違いありません。
プログラムがしっかりとしている大学では、知識と経験の浅い1、2年生のころはObservation(観察)のみ、
3、4年生は大学院生の下でアシスタントとして実技を行う、といった形式を取るようです。
基礎である機能解剖は2年生で受講できます。
それさえもわからない1、2年生がケガの対処や評価を行うのは不可能な上危険です。
3、4年生になっても経験は十分でありません。
かならずATCの監督の基で活動を行います。
オクラホマではそれが出来ていませんでした。
大学を選択する要素の1つとして「学費」と「生活費」があげられます。
ニューヨーク、ボストン、ロサンゼルスなどの大都市にある大学は学費も生活費も高くなります。
また、私立は州立に比べて倍ぐらいの学費がかかります。
「奨学金」の対象も大学によって異なりますので、もっとも条件の合う大学選びをしてください。
言葉の壁
「TOEFL」はご存知かと思われます。
大学へは500点、短大へは470点が要求されます(現在もう少し厳しくなっているようです…)。
これらの点数は授業を受けるのに必要な知識であって、勉強さえすればほとんどの人が獲得できる数字です。
言葉の壁は実際にトレーナーの業務についてから始まります。
下の図を見ても分かるように、トレーナーは選手だけでなく、
コーチ、医者、選手の親族などの掛け橋となり、つねにコミュニケーションをとらなくてはなりません。
このコミュニケーションとは、周囲の意見をただ受け止めたり、トレーナーの意見をただ押しつけたりするものではありません。
トレーニング中に選手の心理を察しながらも厳しくしたり、たまには優しい言葉をかけたり。
ケガが起こりそうな練習方法を見かけたときはコーチの意見を尊重しながらも危険性を主張し、
コーチを納得させ、それらに代わる練習方法を提案します。
チーム・ドクターや外部の医者にも選手,コーチ,親族の意向を伝え、最良の治療やアドバイスをもらい、それらを選手、コーチに伝えます。
大きな障害を起こした選手にはすぐに親族に状況を報告し、今後のプランについて説明します。

「言葉より気持ち」と、まだ思ってはいませんか?
この考え方は少なくともトレーナーの仕事では通用しません。
会話とは「話し手」だけでなく「聞き手」の努力もあってこそ成り立つからです。
緊急事態を例にあげましょう。
骨折をしてしまってパニック状態に陥っている選手がいるとします。
トレーナーはあなただけです。
普段はたいして問題もなく会話している選手ですが、このとき選手はパニックになっているので、早口で何かを叫ぶように言っています。
あなたは聞き返すことなく選手の言葉を理解し、落ち着かせなくてはいけません。
またこのとき、あなたの言葉は選手が難なく理解できるくらいスムーズでないと選手はさらにいらだちます。
やがて心配するチームメイトやコーチがあなたを取り巻き、状況が最悪になっていく中で最善な対処を行わなくてはならないのです。
また救急車を呼ぶような事態では、救急隊員とやりとりを電話、もしくはその現場で行わなくてははなりません。
救急隊員は普段顔を合わせているトレーナーの仲間や選手たちとは違って、あなたのアクセントに慣れていません。
1分を争う緊急事態で「言葉の壁」は厚いものです。
学生トレーナーの実習とはいっても、現場ではプロ意識を常に要求されます。
スポーツがビッグ・ビジネスであるアメリカでは、大学生、高校生の選手たちは必死です。
有望な選手が学生時代にケガをしてそのときの対処方法で選手生命が奪われるようなことになれば、
その選手は一生を棒に振ってしまうのです。
実際に、大学にいけるほどの成績や予算がなく本来なら就職するはずだった選手がたくさんいます。
彼らは並外れた運動能力があったために大学へ入学でき、そしてプロになること目標にしているのです。
このような状況のなかで外国人留学生がトレーナーになるには、さらなる努力が求められるわけです。
「プロ意識」を持てない人は必要とされません。
資格取得後はどうする?
アメリカでのアスレティック・トレーナーとしての就職
1.プロスポーツ、大学レベルでのトレーナー
現在は最終学歴が大学院以上とされています。
大学卒業後に直接プロチームのトレーナーになるケースもあるようですが、それらのケースは実力だけでなく
「チームに知り合いがいた」などの「コネ」である場合が多いようです。
「コネ」という言葉はあまり聞き栄えが良くはありませんが、「ネットワークを広げる」のはとても大切です。
学生トレーナーであるうちにたくさんのトレーナーや医師、PT(理学療法士)たちと接することは、
視野を広げるだけでなく将来の就職にもとても重要な役割を果たします。
2.高校生レベル以下のトレーナー
最終学歴が大学卒業であれば可能。
直接高校やチームと契約を持ちトレーナーもいますが、クリニックなどに所属し、派遣されるケースも多くあります。
チームに所属できない場合は、クリニックでPT(理学療法士)と共にリハビリテーションを主な仕事としますが、
アスレティック・トレーナーはリハビリテーションのプログラムをPTの監督なしに組んだり進めたりすることは法律上できません。
当然、業務内容は同じでも収入にも大きく差がでるようです。
こういったことから、アメリカではATCとPTの両方の資格を所有する人が多くなっています。
アメリカにはあふれるほどのATCがいるということを忘れないでください。
日本人ATCも少なくないですが、そのポジションは安易に手に入るものではありません。
成績、英会話、コミュニケーション、努力が必要です。
最後に…
渡米する前に「自分はどういったトレーナーになりたいのか?」という最終目標を立てておくことが大切です。
留学中にその目標が変わったとしても全く問題はないのです。
ただ、漠然としたイメージしかないまま留学を終わらせてしまうと、
理想と現実のギャップや資格取得後の就職活動で頭を悩ませることになるでしょう。
資格取得後、もしくは大学卒業後アメリカに残ることを希望される方もいると思います。
アメリカには「Practical Training」という制度があります。
これを申請すると、留学生が大学もしくは大学院を卒業後にビザなしで働くことができます。
期間は1年間です。
ただし、大学や大学院を卒業後、6ヶ月の間に申請しなくてはいけません。
(大学を卒業し大学院へ行くことを決断。
6ヶ月以上在籍し何らかの事情で大学院を断念。
こういったケースでPractical Training」を申請するのは不可能です。6ヶ月未満であれば可能です。)
申請にあたって就職先を見つけます。
先方との雇用が決定すると申請が受理されますが、卒業した学科と関わりのある仕事内容でなくてはなりません。
「Practical Training」の期間は1年間ですが、その後その就職先があなたの滞在を望めば、ビザなしで3年延長することが出来ます。
延長は3年ごとに行われます。
日本に帰国して活動を行いたいと考えるのであれば、留学中も常に「日本のトレーナー状況」を把握しておくことが必要です。
アメリカでATCしかトレーナーとして活動できないのに対して、日本では様々な職域のトレーナーが活躍しています。
また、経済不況も重なって、トレーナーの職につくことは困難になってきています。
環境も状況も何もかも違うなかで、トレーナーとして何が出来るのかを見出すことが、第1の課題となるでしょう。
日本の経済状況も、スポーツ状況も年々変わってきています。
常に情報を収集し、把握できるようにしておいてください。
組織が確立されているアメリカから組織化されていない日本へ帰国すると日本の状態を批判しがちですが、
良いトレーナーとは資格で決まるのではなく、どのような環境でも実力を発揮できる能力で決まるものと私は思います。
日本トレーナー界の魅力は、トレーナーにたくさんの職域があるということではないでしょうか。
最近では東洋医学がアメリカでも認められてきていて、保険の対象にもなっています。
整形外科医や神経内科医なども積極的に鍼師との関わりを持ち、慢性のケガに対しての処置を行っています。
日本でもATCを含めた様々な職種のトレーナーたちが協力してトレーナー活動を行うことができたら、
最高のものになると私は考えています。
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2002年 NATAコンベンション in Dallas, TX
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毎年恒例のNATAコンベンション。
今年はアメリカ、テキサス州のダラス市にて6月14日から18日まで行われました。
毎年9000人近いATC、ATCを目指している学生、各国からの関係者たちが参加します。
ミニ・コース、ワークショップ、フリーセッション毎日1日中開催されているので、勉強の場も充実しています。
今回私が選択したクラスはほとんどが基礎的な内容でばかりで、確認の意味ではとても勉強になりました。
ですが、3月にPBATSセミナーで奇抜な実技を経験したこともあり(詳しくはJBATSのページをご覧ください)、
物足りない部分が少々…。
もう少し実技が入ってくれれば、というのが正直なところです。
参加者が多くなればなる程規模が大きくなり、実技を行うのが難しいのはしかたがないのかもしれないです。
そのかわり滅多にお会いできない日本人トレーナーの方々に遭遇し、新しい情報をたくさん仕入れることができました。
みなさんいろいろ工夫されているのですね。
大学在学中の学生トレーナー、日本の大学に在学し渡米を迷っている方にもお会いしたり、みなさんそれぞれ頑張っているようです。
私事ですが、私の母校オクラホマ大学にも日本人トレーナーがいました!
すでに卒業しこれから他の大学院へ行くことが決まっているようです。
お話する機会を持てなかったのがとても残念です。
私が在学中に「Why Oklahoma?」と会う人、会う人に聞かれたほどトレーナーを目指してオクラホマへ訪れる日本人は少なく
(というかまったくおらず)、学部全体でさえ日本人はごくわずかでした。
私にも後輩ができたのだ!とひとり喜んでおりますが、その方は私の存在など知らないのでしょうね・・・
協賛会社が開く展示場には200ほどのブースが置かれ、終始とてもにぎやか。
新しいトレーニング・グッズ、治療機具、治療テーブル、マッサージベッド/チェア、サポーター・・・
トレーニング・グッズは日本国内でも比較的安く販売されるようになりましたが、治療機具は桁が1つ…。
低周波、超音波など手軽で安くて、ついつい手を出したくなりました。
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